2013年10月8日火曜日

Hegemony

西ネパールのインドとの国境の町、マヘンドラナガル。
ネパールで初めてテレビのある部屋に宿ったのだけど、スイッチを入れたれば即軍事パレード、インド軍の。
ここではインドのチャンネルも入る。

「ネパールの敵ってどこなんですか」
「『敵』とは何か」
「日本に対する中華人民共和国みたいな」
「ならネパールに敵はいない。中印両大国と友好だ。それに日本もアメリカもブリテンも」
「ふーん(『いずれ中共は敵になりますよ』と言おうとしてやめた)。このインドの敵はパキスタンでしょ。あと中国か」
「スリランカもだ」
「敵ばっかですね。でも、そうだ、中華人民共和国もそうだ。日本、ベトナム、フィリピン、チベット、ウイグル」
「インドは目に入れば手を伸ばしてくる」

そういや、軍事パレードのテレビでの大々放送、中華人民共和国でも見たな。もっと言えば昔、天安門広場でも流してた。
タイはどうだったっけ、記憶にない。なんかベトナムでは見てないけど、やってそうな気がしないでもない。
ともかく個人的には今のところ中印以外で見たことない。

これから初インド。これから久しぶりに覇権国家に身を入れるのだと気が引き締まる心持ちだ。

ただ、ざっとインドのチャンネルをザッピングした限りで思うのは、中華人民共和国は中華人民共和国というか中国共産党とそれを産んだ毛沢東主義一つが狂ってる感じられ方で、逆に言えば香港とか台湾とか金門とかマレー半島で、人の心を踏みにじるのを得意とする人に会ったことがないという感想なのだけど、インドの場合、別の意味で、いろいろなところがそれぞれ独立して狂ってるという風な感じられ方なのだよね。
いや、もう、ここに来るまでのバスの中も凄かったし。
いやいや、よくよく考えれば今までの人生で出会ったインド人もそれぞれ凄かった。












5カ月前に旅に飽き飽きして、マレーシアからフランスに突撃して有り金全部使って帰国しようかなんて考えていた自分がちゃんちゃらおかしい。

6カ月後、再び「地獄からの使者にして悪魔の集団」と叫びたくなるのか、それともなんと叫びたくなるのか、考えただけでもわくわくする。

0 件のコメント:

コメントを投稿