2013年10月30日水曜日

Political season comes to Nepal!

さあ、ネパールで政治の季節が始まったようだ。
僕のFacebookにはポカラでコミュニストが行進している写真や「僕のブラザーに投票してください」という投稿がアップされてきている。
選挙が近い。


ちなみにネパールの政治状況、それも同種族のモンゴロイドを中心に体験を交えてちょびっと述べると、一応政権の中枢はマオイスト。でも、他にもたくさん共産主義政党が入ってる。

で、マオイストの母体はモンゴロイド系低カーストで、中国人と仲良し。

ちなみにリーダーはポカラ近郊の出身。


一方、日本人や英国人と仲良しで、ゴルカ兵団の出身母体であるグルンなどのモンゴロイド系高カーストの少なからずは、いまだに滅亡した国王王妃両陛下の御真影を家や職場に掲げているような感じ
毛沢東主義とは基本無縁のようだ。




なお、日本はカーストとは無縁と思っていたけど、日本国のビザを取得する際カーストもネックのようで、グルンなどは欧米人同等と聞いた。

逆に言えば、彼らは誇り高く嘘をつかないので、積み重ねてきた信頼の結果なのかもしれない。


ちなみにカトマンズの旧王宮前広場でデモ行進する王党派を見た。まだいるにはいるのです。



他にもモンゴロイド系の中には宗教(日蓮正宗などの仏教や物見の塔、エホバの証人などの新興宗教)や就労を通じて日本シンパがいる。



そもそも、親日派で国民の信頼も厚かったビレンドラ国王が暗殺された背景には中華人民共和国の意志が働いていて、次に国王になったギャネンドラおよびこれを契機に頭角を表したマオイスト双方の裏に中共が絡んでいると考える人がいる。シアヌークおよびポルポト双方の背後に中共がいたように。

だからギャネンドラはネパール国内で生きられているのかと納得した。

なお、過去にネパールで布教していた日本人の高僧がカトマンズで暗殺された事件があったのだけど、これも中国の仕業じゃないかと考える人もいる。
この手の宗教の布教対象は、低カーストが多いようなので、そこを取ろうとしていた中共が邪魔と考えたからだろうと推察していた。

ともかくネパールは政党が多い。レイクサイドのたんなるホテルのおじさんと思っていたら、党首ということもざらだ。
そして、いたるところで新聞片手に政治の話をしている。
こんな光景タイでは見なかった。2カ月半滞在したけど、新聞を読む人を見た記憶がない。いわんや政治問題を議論する人をや。
ちなみにネパールの新聞には、読売とか朝日みたいに、子供向けコーナーもある。

あと、人民解放軍がいかにしてネパールで兵を集めていたかというと、夜半山奥の村に来て家に押し入り、「飯をよこせ」と言って与えなけれな殺す。そして「ともに解放のために戦わなければ殺す」と脅して男を連れ去ってしまう。そして女は強姦する。
まあ、強姦に関して言えば「王国兵も酷かった」とのこと。

これもあって、山から安全なポカラに逃げてきた。というか商売を始めたという人も意外といるようだった。
そして何より、親のいない子どもがたくさんいた。

脱線したけども、今のネパール人はもはやマオイストには幻滅している感じ。
僕自身、立憲君主国の出身ということもあり、「王政に戻すのはどうか。タイのように、しっかりとした国王が立つのなら、日本も惜しまず援助するだろう。共産主義じゃだめだ。ましてやマオイスト政権が続くようなら、あなた方は永遠に日本の援助を得られず、中国人に搾取され続け、終いにはチベットの二の舞になるよ」と言ってみても、「えっ、今さらあのギャネンドラ!?」という具合。
確かに…。

今のネパールの状況って、幕府は倒しましたけど明治新政府を作れないんですがという状態が延々と続いているようで目が離せない。
ともかく、この選挙後に憲法が決まるのだよね。

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