2013年12月12日木曜日

Drinking Beer in Varanasi

どうも僕は定期的にアルコール飲料を口にしていないと心身ともに支障をきたす風にできているらしい。
中でもビール。アグラにタージマハルを見に行った際、宿の屋上で飲んだのが最後だから、そろそろその時期がきた。

知っての通り、宗教上の理由からインドでお酒を飲むということは非常に難しい。
特にヒンドゥー教の聖地バラナシ(ベナレス)においてはなおさらだ。
驚いてしまったのだが、ガンジス川沿いで、要は屋外で堂々と大麻の煙を燻らせている行者を中心とした集団を見たが、逆にアルコールはというと本当に厳しく、法律はどうなっているかは知らないが、社会通念上公衆の面前で堂々と、とはいかない。

先だって、路上で声をかけてきた日本語を話せるインド人の若者およびその友人らと、ひょんなことからボートを借りてガンジス上でチキンカレーを食べながらラムを飲んだのだけど、川面の解放感云々というより、陸地だと人目があるので気兼ねなく飲酒できないからというのが本当のところのようだ。
あと、なんにもなくて夜は人すらいない対岸ならありっぽい。

てなわけで、知人のインド人から仕入れた、Bhelu puraという地区にあるVijaya MallのすぐそばにBARがあるという情報を頼りに、ベンガリートラにある我が宿Urvashi Guesthouseを出発。
宿のスタッフから聞いた方向に大雑把に進んで行ったのだけど、迷路のようなベンガリートラ周辺では要領を得ない。Chauki Ghat近くで小学三年生くらいの子供と一緒にいたおじさんに路を尋ねた。
「真っ直ぐ行って左に曲がって大通りを…」と説明してくれるが、やはり今一つ要領を得ない。
仕方がないので取りあえず進もうとすると、今度は通りすがりのおじさんが「案内する」と言ってくる。
面倒臭くなったなあと思いつつ歩き出すと、「案内するから100RSくれ」的なことを言い出す。
やれやれ、ということで「リクシャより高いじゃないか」と拒否すると、「50RSでいい」。
無視して足早に歩き出すと「30RSでいい。私もあなたを助けるから、あなたも私を助けてくれ」という。
「いや、お金は一切払わない。あなたの助けはいらない」と言っても僕の後ろをついてくる。
100m行っても200m言ってもついてくる。
しかも、なぜか最初に声をかけた親子も諸共ついてくる。
ルイーダの酒場に向かうわけでもあるまい。なぜいつの間にやら4人パーティーになっているのかとおかしくてたまらないのだが、早歩きしても何しても、500mも600mも後ろをついてきて「案内するから50RSか30RS助けてくれ」の繰り返しで、こちらも「ついてきたところで絶対にお金は払わない。帰った方が身のためだ。私はいつだって警察を呼べる」の繰り返し。
しかし、いくら人混みに紛れたり足早に歩を進めたり、終いにゃ走り出したりまでしたのにもかかわらず、「少しでいいから助けてくれ」と淡々とだが、すごい勢いで1km以上もついてくる。


結果的にはこの人らに助けられてしまったことになるが、「約束だ。お金は払わないよ」とVijaya Mallが見えてから最後通告を突きつけたら、「私はあなたを助けたのに、あなたは私を助けない。悪い人だ」と捨て台詞を残して去っていった。
要約すると、「私はあなたにないものを助けたのに、あなたは私にないもの(お金)を助けない」というようなことを言っていた。
ともかく、親子諸共20分以上ついてきた。


このクラスの旅行者としては、僕は意外とインド人にチップをあげている方と思う。
物を持たせたり、遣いを頼んだりした場合は相応のお金を握らせている。
最初に「100RS」と吹っかけてきたのがいけない。10RSが妥当じゃないだろうか、リクシャの相場を鑑み。20RSまでなら払っただろうね。

父の方はとくに金銭要求もなく、かと言って男をたしなめることもなく、ただ「いい人もいることを忘れないで欲しい」と言って去って行った。


で、どうにかお目当てのBARを見つけた。インドなだけに分かりづらい。
ホテルの1階にあったのだけど、外から中が見えない。高級感溢れるたたずまい。
着の身着のまま、フリースでやってきてしまったことを悔いるたたずまいだ。
客層もミドルアッパーという感じだ。何組か客がいるが、全然うるさくない。


キングフィッシャーはぎんぎんに冷えていておいしかった。ナッツのお通し付きだ。
タンドリーチキンをつまみに頼んだ。
諸税も含まれ以下のようなお会計となった。日本円にして、約750円。

久しぶりのビールだし、ここに着くまでの疲れも加わり瓶1本で軽く酔ってしまった。
そして、迷路のようなベンガリートラを、とぼとぼ帰ったのでした。

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