2013年12月11日水曜日

Low People

ここのところ会話で低い身分の者どもを見下す発言が多く、先だって大学の先輩と会食した際にもたしなめられた。
ここでいう低い身分とは文字通りローカーストピープルのことである。
我ながら身も蓋もない話しだ。
公衆の面前での差別発言の連発は、日本なら即人権問題。レッドカードで一発退場だ。

しかし、カースト云々は、ネパール以来とても考えさせられている命題だ。
普通の旅行中、便宜上大雑把にハイカーストピープルを誇り高く約束を守る人、ローカーストピープルを卑屈で平気で嘘をつく人々と単純化している。この分類法でだいたい当たる。よって、より良い旅行ライフを謳歌するためにも、この見極めと距離の図り方は重要となってくる。

昨日宿を出てからチャイを飲みに行く数分で着くはずの道のりで、変な野郎に声をかけられたあげく意味不明の金銭要求をされ、「なんだこの野郎」的なことを大声で言ったら、退きながら人をバカにするような口真似をされるという非常に名誉を傷つけられる局面が3度にわたって連続した。
1回目は若者によるカツアゲまがい、2回目も似たようなもの、3回目が物乞いで、これはメインガットの茶屋の近くで起こった。

去りさった後で、今度はここいらで頻発する「コンニチハー」から始まるとても親切なおみやげ物屋の客引きに声をかけられた。
同様に振り払おうかと思ったが、こう数分おきにキレまくるのも人としてどうか、高木前監督じゃないんだからということで、じゃあ話しを聞こう的な態度で接した。
「ドコニイクカ?」ときたので「茶屋」と告げた。もちろん男は茶屋の中までついてきた。
すると「さっき、物乞いに『あっち行け、あっち行け』って言ってたけど何かあったのか?」ときなさった。
さっきの怒りがぶり返してきた上に、今に至るまで怒りをぶちまける相手に出会っていなかったことから、「貧しい連中はよくない」とぶっきら棒に答えた。
すると「なぜだ?」と聞いてくる。
説明するのも面倒臭いのだが、この「なぜだ?」には散々煩わされてきたのでまた怒りが込み上げてきて、狭い茶屋の他の客らにも聞こえるほどのボイスで、「なぜかって⁉ 当たり前じゃないか。いつだって人をだますのは貧しい連中だろ? 盗んでばかりいる。何人も聞いてるよ。いつもお金お金だ。人間の心はないのかね。日本人をバカにするのもいい加減にしろというものだ。ローカーストは汚い連中さ。こんなに同胞がだまされている中で、物乞いに渡す金などない」とまくし立てた。
すると男は「そうか」と残念そうに言ってからちょっと間を置き、「私もローカーストだ。そしてここにいる友達たちもだ」と言った。他の客らもうなづいている。
それから「彼らはお金とともにあなたの業をもらってくれている」という趣旨の説明を受けた。
そして僕は店を出たが、その男が追いかけてくることはなかった。

これには、一部の貧しくさもしい人々は、日本人の優しさを「バカな奴ら」と捉え、日本人をバカにしているとある普通のインド人から聞いたことから発する怒りも含まれていた。
これは僕の意見だが、そういうバカなインド人は大きな成功を得ることはできず、毎回同じことの繰り返しで貧しいまま、とはいえバカにならなきゃこのインドでは生きていけないのだろう。そういう仕組みなのだろう。
中には低い身分の人でも斬新なアイデアで成功を勝ち取った人もいるというが。清掃会社やトイレ会社を作って。

まあ、そんな連中に日本女性は見くびられてるというか、すぐに性行為させてくれるイージーな人種と思われているとも聞き、これから発する怒りもあったかもしれない。
まあ、これはネパールやタイでも言えて、そういう話しを直接行為したという人から聞かされたものだ。中には「それスーパーフリーじゃないか」という話しもあったが。
ひるがえって当方ときた日にゃ、幅広く様々な人々に会っているのにもかかわらず、日本女性はおろか、女性とつくものにはとんと縁がない。

まいったね。
しかし、日本も酷いわな。負け組だ勝ち組だと。
日本の社会人からすれば、社会に属してないからアウト・オブ・カーストということになってしまうのかもしれないな。

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