2013年11月2日土曜日

Garlic Butter Naan

風邪をひいてしまった。去年のちょうど今ごろ、冬の北京以来だ。鼻水と咳が絶え間ない。
また、寒さからだろうか、首関節が痛くなるという持病も併発している。

寒さと埃、服が重くなったことと食生活の変化が原因と思う。

ここのインド人はともかくわけもなく幸せそうな、楽しそう顔をしている人が多い。こういう時は逆の意味で笑顔が身に沁みる。

まいったね、ということで昨晩、MEENA CAFEというレストランに精をつけるためChicken Thaliを食べに行った。

なんかビールが飲みたいなあということで聞いてみたら「ある」というので注文。
実にインド入国以来23日間もお酒を飲んでいない。これは、6年前に患った時以来の快挙である。
カーーっと飲んだ。体に栄養が染み込んで行くのが感覚として分かる。と同時に、脳にアルコール分が染み渡るのも同じように体感できた。

そうだ、この感覚だ、健康というものは。どうも僕の体は、お酒を定期的に入れてないとダメみたい。

WiFiがあるというが、そのパスワードが「ガーリックバターナン」というエラく長たらしいもので、それも僕の苦手なアルファベットで打ち込まなけりゃならないという。
病んでいるので億劫だ。ビールを飲んでいたい。面倒くさい。
だから、それを告げにきた店主の息子小学生1年生くらいに、「君が打ってくれ」と頼んで見てた。この子も英語は話せるが書けない質で、加えてキーボードの文字配置に明るくなく、メニューと液晶キーボードと互い違いににらめっこしながら一文字一文字打ち込んでいった。時に「n」がどこにあるか分からず時間を喰い始めると、タバコ片手に顎で指図というお大尽ぶり。中国で覚えさせられた、お大尽手法だ。

そうだ、インドにはチップの習慣があるらしい。こういう時にチップというものを渡すべきじゃないかと思い、どうにかこうにか接続が完了すると10RS(約16円)札を渡した。
これが僕が人生で初めて自発的に人に与えたチップだ。
そしてその子がそれを手に取ってから、いや待て、10RSとはいえお札はお札、相手は子どもなのだから教育上5RS硬貨でもよかったんじゃないかと後悔を始めた。すると厨房の中から子どもの声が聞こえてきた。インド語だが「ジャパン」とか「WiFi」とか「ルピー」みたいな単語が繰り返し聞こえる。ことの顛末をしっかりお父さんに報告しているのだ。
僕だったらばどうだったろうと一瞬考えた。子ども相手に16円を8円にしときゃとかった!!! と悔いる僕だったれば。

久しぶりの食肉はやはりおいしい。ネパール以来、胃袋が縮んだような心持ちなので、ちょいとヘヴィーに感じられたが、食べるそばから体にたんぱく質が染み入るのが分かる気がした。ビールの時ほどの確信をもって言えないが。

と、店主であるお父さんが「野菜です」とサービスで野菜カレーみたいなのを持ってきた。そして、それ以上何も言わないのがよかった。

それから子どもはモバイルゲーム機で遊び出した。音から察するに古いマシーン。
うーん、僕らが子どものころは貧しかったらメンコで遊ぶのが関の山だったのに、もはや世の中は、人類は、そしてインドは、ともかくゲーム機から娯楽人生を始められるような時代になったのかと、その光景を微笑ましく眺めながら酔っていった。
体が求めている分、回るのも早かった。

このあと僕は、チャイとレモンジンジャーハニーとを栄養ドリンク代りに立て続けに飲んで店を後にした。

あっ、そういや今朝、首痛対策に「タイガーバーム」と雑貨屋さんで注文したところ、「Same Same, Cold Balm」ということで、インドが誇る製薬会社、Himalaya HERBALSのCold Balmを購入した。
Tiger Balmより香りが薄くてよいかも。フレッシュな感じだ。


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